中日本自動車短期大学:レーシング部 スピードの世界に身を置くと言うこと
スピードの世界に身を置くと言うこと
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平均240キロ 未知なるGの世界


レースの魅力は何かとドライバーに尋ねればこう答えが返ってくる。
「スピード」「駆け引き」
それが楽しくて仕方がないのだという。

ただ・・そこにはドライバーとして、最初の登竜門がある。
「G」フォース

レースにおいて加速が与える「G」は想像を絶する。
「このRS車で2.5−3Gかかります」
それはジェットコースターのように一瞬の「G」ではない。
6月5日にここ鈴鹿で行われる耐久レースに置いては長時間それにさらされる。

3Gといえば、体重の3倍である。そのGがレースの場合、ドライバーの首に集中する。
「はじめてマシーンに乗った後は放心状態でした」
話を聞けば、この「G」に耐えうるまで9ヶ月かかったという。

「スピードの世界を楽しむ」「接戦を制する」

その裏側にはこんなドライバーの苦労があるように思う。


9000回転の世界


マシーンを見ると意外なことに気がつく。
スピードメーターがないのだ。
「スピードは出すだけですからね(笑)」
チェックするのはエンジンの回転数。水温。オイル温。
この3つのメーターが頼りだ。

「スピードはエンジンの回転数とタイヤの系とギアの端数で決まります。」

走行前には直線でこれだけ、1コーナーでこの回転数でこのスピードを出したいなど、
その要望に合わせて、ギアの端数を選ぶ。そこで計算上出てきた最高速度。

「267km/h」

しかしながらおよその目処はついても「走ってなんぼ」。計算は計算でしかない。
全ては本番にかかっている。

「レース仕様車は通常の車よりシビアで繊細」

9000回転のエンジン音が鳴り響く。


自分の中で課題をつくって練習しないと意味がない

1回目のテスト走行後、車載されたビデオを見ながら自分の走りをチェック。
次の走行までに新たな課題を見つけすぐにトライする。その繰り返し。
先輩ドライバーからアドバイスを受ける。

「テスト走行では総合タイムより、今は例えばコーナーの入り方に課題を持つ」

1周、1周、課題、目標を持って走り、「自分の頭を整理する時間をつくれ」と言う。
「ライン的な考え方は、いいんだ!でも車速がのってないから2発目までに待ち時間が出てしまう」
「上ってからシフトアップでは遅い。手前の下りからシフトアップしないとロスがでかい」
「200RはRがでかいんだからアウトインアウトでなく距離を縮めた方がいい」

細かに鋭いアドバイスが続く。その2人の表情は真剣そのものだ。
全ては勝つため。6月5日 耐久レース本番は目の前だ。

  
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